東日本大震災のとき,
大量にお米を買う人が何人もいた。
ご存知のように,
お米は精米すると
時間の経過とともに
味がどんどん落ちていく。
保存状態がよほど悪くなければ,
かびたりくさったりすることはないけど,
味がどんどん落ちるという意味では
肉や魚と同じ。
今回も,お米を大量に買っていく人たちがいる。
昨日,今日と2日間で何人見ただろうか。
マスクや除菌剤と違って,
在庫も十分にあるってわかっていても
買い占めてしまうパニック心理。
もちろん米がそもそも外国産というなら,
輸入うんぬんがあるかもしれないけど
お米は ほぼほぼ100%国産。
昨年の秋に凶作情報も特になし。
今食べてるのは,昨年の秋の収穫物なので,
普通に例年通り,米が足りなくなるはずもなく,
なんなら,外国人旅行客減ってるので,
むしろ余るんじゃないか的な今日この頃。
まあ,そのパニック心理もわからないわけではないが,
わずか数ヶ月後,
大量の美味しくなくなってしまった
お米をながめながら,
その人たちは何を思い,
そのお米を食べ続けるのだろうか。
お米屋さんが,
美味しいうちに食べきって欲しいという思いも込めて,
2kgとか5kgとかで販売してくれているわけだが,
その心遣いも無駄になるというもの。
缶詰や乾麺もあんなに買って,
賞味期限までずっと
美味しくなくなった米と
缶詰と乾麺で生活するつもりなのだろうか。
もちろん,そういう生活を好んでしている人も
世の中にはいるだろう。
その人たちにどうこう言うつもりはもちろんない。
しかし,そうではない人たちは,
少しだけ,「こうすれば→どうなる」を
考えた方がいいかもしれない。
苦言とか,
そういうえらそうなことを言いたいわけじゃなくて,
みんな笑顔で過ごして欲しいだけなんだよね。
だって,食事って,ごはんって,
生きていく中で,
とてもとても大切なものだと思うから。
美味しいは笑顔を生むから。
どんなときでも,
一瞬立ち止まって考えるって,
とても大切なことだと
あらためて感じている今日この頃。