ボクは自分が一番不幸だと思っている人が嫌いだ。
正確には,一番不幸だから何をやってもしょうがない。
・・・と諦め,何もしようとしない人が嫌いだ。
貧困な国では
有毒ガスを吸いながら
ゴミの山で一生懸命生活費を稼いでいる
小さな小さな女の子だっている。
夢を「看護師さん」と
目を輝かせながら
語り,一生懸命生きている。
しかし,彼女が看護師さんになる日は来ない。
学校に通えないその子には,その日は来ない。
有毒ガスで,おそらく数年の命の彼女には,その日は来ないのだ。
でも,夢をもって一生懸命生きている。
私もいつも思う。
人間は何年生きたかではなく,
どう生きたかなのではないかと。
今,「小さな小さな女の子」の話を読んで,
少しでも「かわいそう・・・」って思いましたか?
思ってしまったなら,それはきっと人間の傲慢さなんだと思う。
だって,俺たちだって,明日はどうなるのかわからないじゃん。
俺は,かわいそうとは正直思わなかった。
すごいな。美しいな。心から尊敬できるな。
自分で何とかできるなら,してやりたいな。
何とかできるくらい,力をつけないとな。
(これもある意味の傲慢さだけど)
そう思った。
一生懸命生きている人に対して
「かわいそう」って失礼な感情だと思う。
ボクは自分が一番不幸だと思っている人が嫌いだ。
「かわいそう」って思って欲しいということは,
みんなに失礼な感情で自分を見てくださいって,
そう言っているように思えてしまう。
自分が一番嫌な状態ってどんな状態だろう。
自分が考えられる最悪の状態ってどんな状態だろう。
その状態になっていないなら,
ボクらはまだまだ幸せなんだと思う。
だから,自分が一番不幸だなんて思わないで欲しいんだな。