今回の震災では,福島県南相馬市の実家に関しまして,
温かいお言葉を,本当にたくさんの方々からいただきまして
心から感謝いたしております。
また,ここ数日は,なかなか時間が取れず,
ご心配をおかけしているにもかかわらず
ご連絡も差し上げないままになってしまいましたこと,
深くおわび申しあげます。
現状報告ではございますが,
まずは,ご心配いただいております実家(両親・兄夫婦)ですが,
まっすぐ関東に抜ける道は崩れてしまい通行不能だったのですが,
日本海側へ抜けて,関東まで来られるかもしれないということが
地震の2日後に判明し,即座に移動を開始してもらいました。
結果として,20時間ほど時間はかかりましたが,
無事にこちらにたどり着くことができました。
原子力発電所などの問題もあり,
いつ戻ることができるかわからないため,
こちらに住んで様子をみることとなりました。
実家や地元に関してですが,
実家の建物は地震により倒壊。
家からほんの2~3キロ離れた所まで津波が来ており,
津波に飲み込まれた地域は何も残っていないそうです。
実家から海まで車で10分ほどかかりますが,
ほんの2~3分車で走ると,そこから海が見えるそうです。
何も無くなってしまいました。
道路は割れて盛り上がり,
線路や駅は流されて消え,
橋は落ちて無くなり,
海から何キロも離れた国道に,
無人の船が何隻も突き刺さっているそうです。
まだ,連絡がつかない友人・知人・親戚も多数おります。
しかし,温かいご支援を受け,
被災者たちは日本各地へ移動を始めたようですので,
そのせいで連絡が途絶えているものと,私は確信しております。
東北や北海道・関東圏の一部では,
甚大な被害を受け,先が見えなくなっているのが現状だと思います。
でも,私の知っている東北人なら,
私の知っている日本人なら,
きっと,驚くほどの速度で復興してくれると信じています。
もちろん,私も全力で復興に努めます。
もう,自分の知っている家はないけれど,
もう,自分の知っている街はないけれど,
もう,自分の知っている風景は見れないけれど,
それでも,私たちはきっと頑張れる。
生きてるから。
そのようなわけで,ご心配をおかけいたしておりますが,
このような事態だからこそ,一丸となって
できることを1つ1つやって進んでいこうと思っております。
これからも,温かく見守っていただけましたら幸いです。
最後になりますが,
震災に巻き込まれてしまいました皆様の
ご冥福を心よりお祈りいたしております。