「にっき」には
私の生活の香りがする内容は出てこない。
それは
私の優雅(ゆうが)で雅(みやび)な生活を
ここに記すことは,
自慢に感じてしまう人もいるかもしれないからだ。
しかし,4月だし,誕生日も近いし,
新年度だったり新元号だったりで
世の中が「めでてぇ!」って雰囲気になって気がするので,
今日は,最初で最後と言っても過言ではない,
「私の優雅で雅な生活の香りがする にっき」
を記したいと思う。
私の優美(ゆうび)で優婉(ゆうえん)な生活を知り,
自慢に感じそう・・・妬(ねた)んじゃいそう・・・と
思う人は,今日はここでお引き取りいただきたい。
ここ数年(少なくとも5年以上)は,
(ありがたいことで)本当に忙しくさせていただいているので,
ほぼほぼ趣味の料理(料理検定も受けたことあるよ)を
思う存分に堪能(たんのう)できていない。
料理はイイぞ。
インスピレーション一つで,
辿り着く味は夢の国境を越え,
想像のはるか彼方へ到着することもある。
フォアグラ,キャビア,トリュフ。
どうやって料理してやろうか?
想像するだけでもワクワクしてくる。
(想像だけで,買ったことも料理したこともないけど)
今日のお昼,何を食べようか?
午前の仕事を終え,
帰る途中で行きつけの高級食材店に寄る。
店の名前?
たぶん,高級食材店なので知らないと思うんだけど,
「ローソン」っていう,うちの近所にある店だ。
そこは食材店にもかかわらず,
高級店のためか,
優秀なシェフもいてね。
シェフ自慢の国産若鳥使用のフライ料理が絶品なのだよ。
カラフルなパッケージに入っていて,
一口サイズで食べやすいので,マダムにも大人気でね。
さまざまなフレーバーが楽しめるというのも,
味の探求者たるボクらのような
セレブの気持ちをわかってるって言うか。
高級食材店なのにおかかえシェフがいるだけのことはあるよな。
おっと,話がそれてしまったね。
その高級店で食材たちと会話していたら,
ピーンときちゃったんだよね。
「久しぶりに,料理の腕をふるうのは今日なんじゃないの?」
って感じで。
しかし,ここで言っておきたい。
せっかく最高の食材を使っているのに,
時間をかけてこねくりまわした料理をするなんていうのは二流だ。
私は今日,夢の国境を越えたのだ。
料理にかかった時間は,およそ3分。
料理検定を受けるほど,料理を愛している私からすれば,
3分もあれば食材たちが歓喜することは言うまでもない。
その料理がこれだ!!!
「豆腐の麻婆豆腐がけ」
ちなみに,麻婆豆腐は,
お抱えシェフがあらかじめ作って,
パッケージに入れて販売しているという,
高級食材店にしかない
最先端の技術を駆使した「レトルト」という品だ。
シェフは「きぬごし」豆腐を使用したようなので,
私はあえて「もめん」豆腐を使用して,
食感の二重奏(デュエット)を表現した。
シェフと私の合作により,
新たな味の歴史がここに誕生したのだよ。
え?シェフの料理は,すでに料理であって
食材ではないのではないかって?
2019年度,キミの目は何を見る?
「今までの常識」という名の,
実際には何の実態もない,
本当に正しいのかどうかということさえも,
多数決次第で結果がかわってしまうような,
あやふやなものでしかない固定観念を,
令和にも持っていくのかい?
私が,私の料理の一部とした時点で
それは料理ではなく,私にとっての食材なのだよ。
私が,今日の「にっき」を通じて言いたいことはわかったかね?
実態のない常識にとらわれず,
自分の目で,自分にとっての真実を持ち,
他者と違う視点を持った唯一無二の存在になるべく
日々精進するように。
ということのはずもなく,
食べたら,豆腐増量の影響を受けまくって
味が薄くなった麻婆豆腐だったということだよ。
(二種類の豆腐の違いも全くわからなかった)
追伸:3分というのは,温めに費やした時間だ。
知らないと思うが,世の中のごく一部のセレブは
「電子レンジ」というのを自宅に所有していてね,
食材を温めることができるのだよ。