2018年3月15日木曜日

新テスト(英語)に関して、緊急更新。

新高1生から受験する事になる
新テスト(英語)の試行試験問題が
解禁(発表)されましたね。

早速解いてみましたが、
問題に関する詳細は
後日、あらためて。
(今、時間がとにかくないので)

本当はブログも、(とにかく時間がないので)
お知らせ系以外は
あと10日くらい更新する予定がなかったんだけど、
伝えたい、いや、伝えなければならないことがあるので、
緊急更新です。

新テストを3つの視点からお伝えします。

1:大岩秀樹、個人の主観として。
新テスト最高!まじイイ!
リスニングもリーディングも問題が充実していて、
特にリーディングは、すべて長文で、
どんどん読んでどんどん答えるという
「これぞリーディング」という形になった。
いやあ、やればできるんだねぇ。←なぜか上から目線

2:予備校の英語科講師として客観的に。
新テストは、民間4技能試験導入があるため、
センター試験(筆記)は新テスト(リーディング)へ。
旧筆記は、SWの間接測定とRの直接測定試験であったため、
SWの間接測定だった、第1問、第2問、第3問は姿を消し、
新テストでは、Rのみで第1〜6問までを出題する形式。
つまり、読むべき英文は相当量増加されたため、
かなりの読解トレーニングが必要。
結果、4技能導入で、SWに意識が向きがちだが、
これまで以上にRに力を入れる必要ができた。
SWに加え、これまで以上のRトレーニングが必須のため、
とにかく時間が必要である。
高校1年生から受験勉強をスタートするのが
今後のスタンダートとなるだろう。

3:大学受験を視野に入れた教育者として、客観的に。
力を育てるという視点では、非常に素晴らしい試験となったが、
他教科を無視し、英語教育のみを意識した問題。
高校3年生の5月には、4技能民間試験を受け、
さらに新テスト・2次試験・私大個別試験対策も必要となる。
受験はあくまでも他教科とのバランスが重要であるが、
新テストの問題がこのまま採用されると、
英語にかなりの比重が置かざるをえなくなる。
新テストに対応するためには、
まさに小学生から英語を始め、
中学生で、従来の高校2年くらいまでの
内容を終わらせる必要があるであろう。


大岩秀樹、個人的なひとりごと。←批判とかなしで。独り言よ。

いや、言っておきますが、個人的には大賛成ですよ。
特に新高1〜新小6までは
「黄金の4年間」と私は呼んでいて、
民間試験と新テストと両方を受けなければいけないので
まあ、英語は相当高い力をもてるという、
まさに黄金の4年間だからね。

しかし一方で、高大接続改革って言っているなら、
大学受験で全てを求めなくても、
「大学卒業」のときに、英語と国語くらいは
「全国統一大学卒業試験」を実施して、
そこで、ある程度聞いてもいいんじゃないかなって。

だって、難関大合格者でも、大学で遊びまくって
卒業時にはちょっとアレになってる人もいるわけだし、
逆に、難関大でなくても、大学時代に一生懸命勉強して
めちゃくちゃ力つけている人もいるわけで、
だったら、大学卒業時(または3年の終わり)に、
統一テストがあって、それを企業が採用するときに見るとかさ。

そうすれば、実力至上主義なので、
「学歴フィルター」だのなんだの騒がなくて済むし、
高大接続の雰囲気も出ると思うんだよね。

いやね、本当に、個人的には楽しみなんですよ、改革。
ただ、こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど
「4技能改革」って、やぱり勉強が
できる人向けの改革だと思うんですよ。
(そして、私は、みんなが勉強ができる人だとも思っている。
 予備校では、どちらかというと
 基礎講座を担当することが多いが、
 みんな、本当に学力を伸ばすからね。)

しかし、その筆頭である東大が
「4技能試験は合否判定に使用しません」
ってなっちゃったので、なんか土台が崩れるというか。
(でも、4技能試験は受けなくていいわけではなく、
 受けて、提出し、進学後の指導資料となるわけですね)

否定的な意見に見えているかもしれないけど、
そうじゃなくて、心配なんですよ。

だって、東大がそうなら、うちも!!!
っていう大学が出てきたらさ、
新テストって、完全なるLRテストなんですよ?

センター試験は、筆記とリスニングで、
直接測定だけではないにせよ、
一応SWLRの4技能型試験なんです。
でも、4技能試験が入試に関係ないってなっちゃうと、
適当に受験するよね、どう考えても。
だって、新テストのR、どう考えても
準備に時間かかるんだもん。
(さらに、2次対策、私大対策もあるしさ)

つまり、4技能という最高の形に改革しようと頑張ってるのに、
下手すると完全な2技能試験(しかも、R重視)に
改悪されかもってことなんですよ。

もう、なにこれ?
・・・って感じです。


さて、学生のみなさん。
つまり、どういうことかわかってますか?

混沌としてるので、
結論が出るまで待ちましょう。

じゃないんですよ?

いずれにしても、時間が必要な試験に変わることだけは、
この一点だけは、まちがいないのです。
英語が必要な世の中が、待っていることもまちがいないんです。

なら、4技能だろうが、2技能だろうが、1技能だろうが、
絶対に必要な、単語と熟語と文法くらいは
早々に終わらせて、音源をつかって
暗記・暗唱するくらい音読して
使えるようにしておかないと、
お話にならないよってことなのよ?

今の私に言えることはそれだけだけど、
それは絶対にやったほうがいい。

いろいろ乱雑に書いたので、
まとまりがないけど、
新テストの内容に関するお話は
また、私が落ち着いたらということで。

最後に、言わせて欲しい。

新高1生のみんな、
すぐに、始めて。

*準備に時間がかかる試験になることを最悪とは思わないように。
 そもそも、大学とは「勉強したい人」が行く場所である。
 普段から、勉強が嫌いで嫌いで仕方がない人が
 行く場所ではそもそもない。
 各大学では入学定員も削減している。
 つまり、勉強したくて、普段から時間をかけて学習できる人が
 大学へ進学できるという、
 本来の受験の姿に戻るということである。
 しかし、私が伝えたかったことは、
 新高1生からは、諸先輩のように、
 高3からはじめて難関大に受かったみたいな奇跡は
 10000000000%起きなくなるということだ。
 時間がかかるのだ。時間が。