世界屈指の名医。
総理大臣に大統領。
どんな世界にもスゴイ人はいるものだが,
絶対に見落としてはいけない事実は
どんな人でも,どんなプロフェッショナルでも,
最初は「ド素人」であったということ。
「最近の若いやつは」とか「最近の新人は」と,
この時期になるとよく耳にするが,
そんな素敵な人生を歩んできた方々に聞いてみたい。
最初からできたんですね???
・・・と。
「いや,そりゃあ,最初っからはできなかったけど,
あいつと比べれば・・・」
なんていう,ドングリの背比べを
恥ずかしいとも思わないような大人にはなってはいけないよ。
(はい,今この瞬間,私,社会人1000人の敵ができあがりました。
ありがとうございます。)
それはさておき,何が言いたいかというと,
本当に,どんなことであっても,
最初からできる人なんていないと言うこと。
(まれにいる,天才は例外とする)
勉強ができない?
あいつと比べて成績が伸びない?
じゃあ,答えは明白だ。
伸びてるやつはやってるんだって。
あなたが見ていないだけで,
あなたには見えていないだけで,
絶対に,正しく学習をしてるんだって。
じゃなきゃ,絶対にできるようになんか
なるはずないもん,どんなことだって。
今日はね,病院で検査をね,受けたんですよ。
(大事があったわけではなく,
大事にならないための検査ね)
血液検査なんかもね,あったわけですよ。
そしたらね,看護師さんがね,
まあ,もう,見るからにね,もう,あれなんですよ。
バリンバリンの新人看護師さんなわけですよ。
でね,最初にね,左腕を出したわけですよ。
「あれ?あれ??・・・右でいいですか?
あれ??あれ???・・・左でもう一度いいですか?
あれ?血が途中で止まっちゃいますね・・・あれ?」
なんてことを繰り返してましたらね,
イケナイ薬をやっている
みたいな腕になっちゃいましてね,
もう,帰りに警察官に職質されたらどうしようって
意味もなくビクビク帰って来ちゃったわけなんだけどね,
それでいいんです。
学校で研修に研修を重ねた人だって,
最初はそうなんです。
検診もね,今日はベテラン先生に加えて,
バリンバリンの新人医師さんがいてね,
「あの・・・5分くらいで結構なので,
この先生に診察させてやってもらえませんか?」
って言うので,5分くらい色々調べてもらってね,
愛ある厳しい目で新人医師さんが
ベテラン先生に見つめられた後に
バトンタッチでベテラン先生にもう一度検査してもらってね,
もう,同じ病院にいながら,セカンドオピニオン体験ですよ。
いや,何が言いたいかっていうとね,
それでいいんです・・・ってこと。
絶対にミスが許されない,
新人医師や看護師がいてはいけないように思える
医療業界でさえ,当たり前だけど,最初は全員が新人で,
最初からできる人は誰もいない。
もしかしたらあなたは今,
悩み始めていませんか?
何で自分はできないんだろうって。
でも,これだけは言っておきたい。
それでいいんです。
あなたはまだ新人学習者。
これから色々と覚えていくんです。
これから,力をつけていくんです。
そして,これだけは忘れちゃイケナイよ。
半年後のあなたに忠告だ。
「あいつ,こんな問題も解けないんだってよ」
なんてことを言う,
過去の自分を忘れてしまうような
ドングリの背比べ人間になってはいけないよ。
確かに,あいつは,今は,
こんな問題も解けないかもしれない。
でも,明日は?
1週間後は??
1年後は???
10年後,本当にあなたは,
まだ「こんな問題も解けない」あいつより上にいるのか?
自分さえも忘れる人間は,
世の中,何も見えなくなるぞ。
大切なのは,他のドングリと比べることではない。
常に自分と向き合って,常に自分を高めることなのだ。
いろんな場面での「あいつ」を「自分」に置き換えて
そしていつか,
スゴイ人にも負けない自分になってやろうじゃないの。