2016年12月21日水曜日

想像力。(長いです)

(今日の内容は,クレームっぽいけど
 クレームじゃないです。
 想像力の話なので,軸をそこにおいて読んでね。)

想像力。

言い換えるならば,
未来を予測(想像)する力。

この力は,生きていく上でとても大切なもの。
楽しく生活していくためにも,とても大切なもの。

昨夜,こんなことがあったのだ。

仕事帰りに,コンビニに寄った私。
私が入ったときにレジにいた店員さん。
私が3〜5分程度店内を見ている間
ずっとレジで私を待ってくれていたっぽい店員さん。
とてもありがたいが,
店に入ってすぐにはレジには行けないよ。。。

そして,その店員さん,私が買う物を決めて
レジに向かおうとした瞬間に
ついに待ち疲れたのか洗い物を始めたのだ。

お客の行動を想像すれば,
買うものを前もって決めている客でもない限り
入ってすぐにレジへは行かない。

新商品を含め,
一通り見れば5分程度は要すると思われる。
なら,5分程度で終わる作業をするか,
または途中でレジに客が来ても
中断できる作業をするのが得策だろう。

しかし,その店員さんはそうしなかった。
そこで,洗い物を始めたばかりだったので
悪いと思って洗い終わるまで待っていた僕ちん。
そして,洗い物が終わった
(まだふいてはいなかったが,
 さすがに私もそれ以上は待てない)
ので,そのタイミングで「すみません」とレジで声をかけた。

しかし,店員さんは僕ちんを無視。
聞こえなかったのかと,もう一度声をかけたが無視。
聞こえなかったのかと,もう一度声をかけてやっと振り向いた。
返事もないまま振り向いた店員さんは,
手をふくと,ふいたペーパーを地面に投げ捨てた。

ポイッとではなく,「やってられるか!」のときの投げ方だ。
さらに,レジ脇に「お隣のレジをご利用ください」のフダが
あったのだが,それをなぜか隣のレジに投げつけ,
無言のまま会計。
さすがに合計金額は言われたけど,
払って商品を受け取り,
私が「ありがとうございました」と言っても
やはり店員さんは無言。

そのとき,私が思ったのは「仕事をなめてんのか?」
と同時に「かわいそうに」だった。

きっと,あの店員さんは,先の想像をせずに
「あ,これやんなきゃ」的な感じで
目先のことだけやってるんだろうな・・・と。
結果,感じる必要のないイライラを感じ,
いつか私ではない誰かにクレームをつけられ,
いつか職を失う日もくるんだろうな・・・と。
(イライラの原因が自分の行動手順にあることに
 彼が気がつく日がくればいいのだが・・・。)


また,こんなこともよくある。
アンケートで,「予備校に通うつもりはない」に印をつけ,
その理由を「親に悪いから」とする生徒さん。

とっても優しい生徒さんだと思う反面,
とっても残酷な生徒さんだと私は思う。

もちろん,家庭の事情もあるので,
是が非でも予備校や塾に通うべきだという話をするつもりはない。

しかし,本当は通いたいのに,
本当は通えるのに,親は通って欲しいと思っているのに,
自分の思い込みだけで
諦めてしまうのは,親に対して失礼であり,
親に対して非常に残酷な宣言をしているようなものである。
(親が心底嫌いで,本気で苦しめたいなら話は別だが)

親は,子を授かった瞬間に,教育費まで含めて
子どもの未来を考えて行動を始めようとする。
いつ自分がいなくなっても,
しっかりと一人で社会を歩いていけるように,
様々なことを学んで欲しいと切に願っている。
(だから,勉強しろ,勉強しろってうるさいでしょ?)

その親の気持ちと覚悟を,相談もしないで勝手に諦めて
踏みにじる行為は,失礼そのものでしょ?
勉強したいと言ってくれるのを,
親は待ってるものなんだよ?

そして,ここから先は確率の話になるが,
やはりいい大学に入れば就職が有利になる確率が高い。
学歴社会は終わり,学力社会になってきているが,
結局,学歴が高い人が,学力が高い傾向にあるのは否めない。

確かに,学歴がなくても活躍している人はたくさんいる。
でも,そういった人たちには,
やはり苦労して得た学力があったりするし,
例えなくても,「他の人ではなく,ぜひあなたにお願いしたい」
と思わせる,天賦の才を持っているのが普通だ。

あなたも天賦の才を持っているのかもしれないが,
その才だけで渡り歩く人と,
才を持ちながらも努力する人では,
当然後者の方が成功する確率はさらに高いだろう。

話を戻すが,
(親はそうは思っていないかもしれないのに)
親に迷惑をかけたくないから
自分は予備校・塾に行きませんというのは,
自分が成功する確率を減らすことになり,

「いつまで親に心配させて,
 いつまで親に頼るつもりなんですか?」

という結果につながると思わないかい?

きちんと勉強して,
自分が望む,輝ける場所で働いて,
キラキラした自分を親に見せようと,
親に本当の意味で安心してもらって
喜んでもらおうとなぜしないのか?

そんなキラキラした未来で,
「おとうさん,おかあさんのおかげで
 自分はとっても楽しいよ。ありがとう。」
って。

今度は,あなたが,親にしてもらったこと以上に
返していけるようになる方が,
親はよっぽど嬉しいと思わないのかい?

「親に悪いから」という思い込みで諦めてしまうのは,
大変申し訳ないが,想像力がかなり乏しいとしか言いようがない。


本当に親に悪いと思うなら,
親が思う以上の結果を出せばいい。

苦労したかいがあったって
言わせればいい。

本当に親のことを思うなら,
1日も早く自立して安心させればいい。

目の前のことしか見えていない
形だけの優しさみたいなものは
本当の優しさではない。

相手にとって,最高の結末になるように,
行動できるのが本当の優しさなんだ。

想像力。

・・・成功するためには
とても大切なものだと私は思うよ。


*もちろん,金銭面だけでなく,
 様々な家庭の事情で本当に難しいこともあるでしょう。
 それでも,勉強をしないいいわけにはならない。
 参考書だってある。
 参考書の入手も難しければ,
 学校の先生に課題をもらうことだってできる。
 「親に悪いから」といって,
 何も行動をしないのは,実は一番親に悪いことだと,
 私は思うが,あなたはどう思うだろうか?