2012年2月21日火曜日

新生活を迎える,そんなあなたへ。

公開授業で全国を歩かせていただく中で,
私には1つの楽しみがある。


それは,色々な校舎の先生方や
生徒さんたちの考えを聞くこと。


その土地にはその土地の考えがあり,
その中でも,個々でまた考え方は異なる。


これから先,あなたが進む「大学」という場所は,
まさに全国から精鋭たちが集まり,
様々な考えに直面する初めての場所になるでしょう。


だからこそ,1つ知っておいてほしい。


「自分と意見が合わない人の考え方こそ,宝である」
ということだ。


同じ考え方の人と話すのは楽しいだろう。
友人として付き合っていくことも可能だろう。


しかし,そんな人たちばかりと話をしていても,
自分の「考え」はなかなか発展していかない。
あまりにも視野の狭い世界で過ごすことになる。


「自分とは違う考え方がある」
「自分は絶対にそうは思わない考え方がある」


そういう意見を聞き,


「そういう考え方もあるんだ」
「そう考える人が実際にいるのだ」


ということを知って,学んで,認めていくことが,
社会で生きていくためにとても重要なことであり,
その練習ができる環境が「大学」なんだということを
しっかり意識して,新生活を迎えて欲しい。


ただし1つだけ注意。


「意見を変えろ」
「自分の考えを持つな」


と言っているわけではない。


自分の信念は自分の信念として貫いてほしい。
大切なのは,全体を見る力をつけるということ。


その中で,自分の立ち位置を見つけるということ。


世の中には様々な考え方の人がいる。


いいじゃないか。


大切なのは全体で正六角形のような,
バランスを作るということ。


真逆の考え方の人もいないと,
そのバランスは保つことができない。


私にも,意見が合う人もいれば,
意見が合わない人ももちろんいる。


でも,嫌いな人はいない。


いつも思うのは,どんな人にだって
感謝しなければいけないということ。


みんな先生なのだ。
年齢に関係なく,
いろんなことを教えてくれる人はみんな先生なのだ。


そういう,学ぶ姿勢をもって,新生活を,
本当に意味のあるものにしていってくださいね!