2012年1月8日日曜日

ありがとう。

あれは,私が上京する日の出来事だった。

独り暮らしを始める私に
両親が持たせてくれた
一通りの家財道具。

その中に,
両親の色々な想いとともに入っていた
直径22cmのフライパン。

現代のフライパンよりもだいぶ厚めで,
ズッシリ感が好きだったフライパン。

雨の日も,風の日も,雪の日も。

肉野菜炒めの日も,肉野菜炒めの日も,肉野菜炒めの日も。

泣いた日も,笑った日も,怒った日も。

肉野菜炒めの野菜は,
いつももやししか入っていなかったけど,
それでも文句1つ言わずに
炒めつづけてくれたフライパン。

うっかり落として,
少しだけゆがんでしまったけど,
パートナーとして,
いつもまっすぐに僕を支えてくれたよね。

いつも一緒だったフライパン。















そのフライパンではないんだけど,
2年くらい前に買ったフライパンが,
ついに使えなくなってしまった。


ありがとう,2年くらい前に買ったフライパン。


※親にもらったフライパンは,
たぶん実家にあります。