人間の能力はすごい。
確率的に不可能に近いことでさえも,
人間は可能にする能力を持っている。
そう感じざるを得ない出来事を,
誰しもが経験しているはずだ。
その経験とは,もちろん,
「足の小指のみをぶつけて,声も出せないくらい痛い経験」
のことである。
なぜ,人は,足の小指のみをぶつけるのか。
足を薬指からぶつける人はなかなかいない。
いつぶつけても,必ず小指だけ。
ほんの10分前にぶつけたときも,
そりゃあもう,びっくりするくらい,小指だけだ。
器用に,あんなちいさな小指だけを,
無意識にジャストミートさせる能力を
人は持っている。
さらに凄いのは小指の能力だ。
全衝撃をあんなちいさな小指は
受け止め,受け入れ,そして克服するのだ。
そんな奇跡的な存在であり,限りない能力の持ち主,それが小指だ。
しかし,私は思う。
きっと,奇跡的な存在であり,
限りない能力の持ち主は,小指だけじゃない。
その小指の所有者であるあなたも奇跡的な存在であり,
限りない能力の持ち主であることは間違いないのだ。